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NPO経営メルマガ(NPOの道具箱)
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創刊号 イントロダクション
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 創刊号 【vol.1】2002.01.16 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。GambaNPO.netです。 このたびGambaNPO.netによるメルマガ、「NPOの道具箱」を 創刊する運びとなりました。月に一度、NPO運営お役立ちツールを ご提供できたらと考えております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ところで、皆さまにはあらためてGambaNPO.net/NPOデータベースへの ご登録のお礼を申し上げます。ありがとうございました。 おかげさまで1月16日現在、273団体の皆さまが団体情報を お載せくださっております。検索性が優れたGambaNPO.netデータベース への登録により、活動をより広く知ってもらえるチャンスでも ありますので、お知り合いの団体様にもぜひぜひご紹介いただけますと 幸いです。 ⇒登録画面はこちらから。 http://www.gambanpo.net/esgn/ESGN3000.html さて「NPOの道具箱」創刊号は、GambaNPO.netについてのご紹介と NPO運営に関するアンケートの結果を中心にお送りします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★GambaNPO.netとは ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ あらためてのご紹介になりますが、GambaNPO.net(ガンバ・ エヌピーオー・ドット・ネット)は、インターネットで市民とNPOを つなぐNPO応援ポータルサイトです。その時々の話題にマッチした 「特集」はじめ、チャリティーブックストアあり、NPOをテーマにした 連載あり、と情報満載。 今まで「NPOって聞いたことあるけど、何をしているの?」 と思っていた人たちにも、NPOの活動をわかりやすくご紹介し、 NPOのファンの輪を広げることが私たちの使命です。 月間平均アクセス数は約3万。これまで朝日、日経、読売などの新聞を はじめ、雑誌もふくめた各種メディアに紹介されています。 運営元はアースセクター株式会社(社長:金野索一)。 運営事務局のメンバーは、坂本・田口の2人です。 【坂本文武】 早稲田大学卒業後、アメリカ、ケース・ウエスタン・リザーブ大学 にて非営利経営修士号(Master of Nonprofit Organizations)取得。 在米コンサルティング会社、上級コンサルタント、 ワシントンDCの非営利組織Alliance for Nonprofit Managementの 会員・マーケティング・ディレクターを経て、現在にいたる。 アースセクターでは、Gamba事務局のかたわら、企業に対して NPOと連携したマーケティングの企画・提案をしたり、NPO関連の 研究会や学会での発表、講師活動や寄稿などをしている。 【田口由紀絵】 仏系銀行の東京支店に勤務後、国際交流基金マレーシア事務所にて マレーシアにおける日本語教育の普及、ならびに日馬の文化交流を サポート。その後、イギリスのランカスター大学留学を経て、 アメリカのケース・ウェスタン・リザーブ大学で非営利経営修士号取得。 その後、子ども通信NPOの東京支局長を経て、現在にいたる。 「NPOの道具箱」は、この2人がお届けします。 どうぞよろしくお願いいたします! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★「NPO運営に関するアンケート」結果概要 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netでは、昨年秋、NPO団体の代表または事務局長に対して 「NPO運営に関するアンケート」を実施しました。ご協力いただきました 皆様方には再度お礼を申し上げます。ありがとうございました。 回答を寄せてくださった団体の方には、アンケート結果の概要を郵送 させていただきましたが、ご参考までに、もう一度ここで結果を 簡単に報告させていただきます。 【概略】 アンケートが実施されたのは、2001年の8月から9月にかけて。 公開データベースから財政規模が500万円以上の特定非営利活動法人 を抽出して、548団体にアンケートを依頼し、142団体から有効回答を いただきました。 【結果】 今後の方向性について、「予算規模、会員数を拡大していく つもり」だとする団体は過半数を超え、拡大意欲の強さがうかがえ ました。一方で、特に「資金調達・マーケティング」に改善が 必要と答えた団体が多いなど、いくつかの課題も見受けられました。 以下、内容をかいつまんでご報告します。 ○運営全般 改善が必要とする団体は少ないが、44%の団体が「リスク マネジメント」が課題だとしている。 ○事務・会計・人事制度・ボランティア管理 全般に改善が必要とする団体は少ない。 ○情報システム(IT) 40%以上の団体が、改善が必要だとしている。 ○資金調達・マーケティング 「寄付による資金調達」「企業からの資金調達」 「新しい媒体を用いた資金調達」「外部の協力を得られやすい プロジェクトやプログラムの開発」の4項目は、60%以上の団体が 「改善が必要」と回答している。 ○情報公開・情報発信 「活動・イベントの告知、ボランティア・寄付の募集」について 「改善が必要」とする割合は40%とやや高い。 ○プロジェクト実行力:40%以上が「改善が必要」と答えている。 ○23%が、企業との連携を取り入れることに必要性を感じ、具体的に 取り組みを進めている。 「NPOの道具箱」では、このアンケートの結果をふまえ、 みなさんが課題と感じていることについて、月に一度情報提供を 行っていければと考えております。 2月・3月は、「どうしたらいい?次につながる事業評価」という テーマでお届けします。 皆様からのご意見・ご要望もお待ちしております! ------------------------------------------------------------ 以上が、「NPOの道具箱」創刊号でした。 何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合 わせください。 春が待ち遠しいですね。 くれぐれも皆さま、体調を崩されませんようご自愛ください。 それでは。 文責: 田口 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ┏┏┏┏┏ NPOと市民をつなぐNPO応援サイト ┏┏┏┏ GambaNPO.net ┏┏┏ (http://www.GambaNPO.net) ┏┏ アースセクター株式会社 担当: 坂本・田口 ┏ Phone: 03-5766-7731 Fax: 03-5766-7732
第2号 事業評価 part I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第2号 【vol.2】2002.02.15 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 「NGO排除問題」が取り沙汰された先週、先々週。 災い転じて・・・ではないですが、NGO・NPOがその役割を果たす ための環境が整うことにつながればと願います。 さて、月に1度NPO運営お役立ちツールをご提供する「NPOの道具箱」 第2号は「どうしたらいい?次につながる事業評価」。 2回に分けてお送りします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★どうしたらいい?次につながる事業評価 その1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ あっという間に年度末。皆さんの団体では、いまごろ来年度の事業計画 などの作成でお忙しい時期だったりすると思います。 より発展的な事業計画を立案するには、適切な事業評価がとても有効です。 そして事業計画を立案する時点であらかじめ「評価」という視点を 組み込んでおくと、事業をすすめていく過程のいろんな場面で役立つ ことにも。また、何年も続けてきた事業でも、一度立ち止まって 「評価」をしてみると、次に踏み出すべき方向がはっきり見えてくるかも しれません。 組織評価や行政評価、パートナーシップ評価などイロイロある中で、 今回は時節柄、「事業評価」に焦点をあて、「次につながる事業評価」と 題して全2回でお届けします。 この機会にちょっとだけ、「事業評価」を考えてみませんか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 評価とは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【「評価」ってどんなイメージ?】 「評価される」というのは、なんとなくいやなものですよね。 「いいことをしているんだから、評価なんかされる筋合いはない。」と 少なからず思ってしまうのもムリはありません。 でも、「評価」というものを「される」ものではなく、効率よく目標を 達成するために「する」もの、そしてそれは組織の学習効果をあげる ための努力であり、前向きな作業だと認識すれば、「評価」に対する イヤなイメージも消えるのではないでしょうか。 【評価とは】 評価とは、明日の業務をよりよくするために行うもの。 的確で必要な質問をなげかけ、その答えを集めるプロセスです。 ひとごとではなく、関係者全員がかかわりのあることですし、 前向きで終わりのない作業です。そして、意思決定のため、広報のために、 あらゆるところに事前に組み込まれているべき要素でもあります。 【評価の目的を明確に】 「評価」とひとことで言っても、その目的や対象は1つではありません。 評価を行うときには、「何のための評価なのか?」「評価した結果を どのように活かしたいのか?」というあたりを、あらかじめ明確に しておく必要があります。そうでないと形式だけの評価になってしまい、 時間と労力をムダにすることにもなりかねません。 ------------------------------------------------------------ ☆ワンポイント --評価を始める前に-- あなたは何を目的に「評価」をしますか? ・プロジェクトの効果をより正しく理解するため ・より効率よくサービス(活動)を提供するため ・より戦略的に効果のある広報をするため ・組織内部・外部とのより潤滑なコミュニケーションのため (目的と成果を共有化できる) ・より効果的な意思決定のため(次の機会に活かす!) ・資金提供者への説明責任を高めるため ------------------------------------------------------------ 【いつ行う?】 ではいつ評価を行えばいいのでしょう? 理想的には、事業が計画・実施される段階で、いつ・誰が・どのような 評価をして・どのようにその情報を活用するか、事前に決まっている ことが望ましいのですが、「今からさっそく評価をしたい!」 そんな場合には、こんなプロセスで行ってみてはいかがでしょう? 【評価のプロセス】 1、評価の目的を確認する。 2、誰が評価にかかわるのかを決める。 3、評価の活かし方を決める。 4、評価対象プロジェクトの目標を確認する。 5、測定可能な数値を決める。 6、誰がいつ、どのように情報を集めるのかを決める。 7、評価を実施。 8、評価結果をまとめて関係者に報告する。 9、次に活かせる書類にして報告にする。 10、評価結果を活用する。 以上、評価についてざっとまとめてみましたが、 次回はもうちょっと具体的な評価の方法をご紹介したいと思います。 3月中旬にお届けする「どうしたらいい?次につながる事業評価 その2」 をお楽しみに! -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= *今すぐ「評価」を始めたい人へ* -参考資料- 「評価のすすめ」 福祉分野で活躍する非営利組織のために (発行:笹川平和財団) 「なぜ、いま評価なのか」 国際開発NGOの評価を考える (発行:笹川平和財団) 「NPOマネジメント第10号」 NPOの事業評価 自分のために自分でする評価 (発行:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]) http://www.hyouka.org コミュニティ・シンクタンク「評価みえ」 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ------------------------------------------------------------ 以上が、「NPOの道具箱」第2号でした。 春が待ち遠しいですね。 くれぐれも皆さま、体調を崩されませんようご自愛ください。 それでは。 文責: 田口 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ┏┏┏┏┏ NPOと市民をつなぐNPO応援サイト ┏┏┏┏ GambaNPO.net ┏┏┏ (http://www.GambaNPO.net) ┏┏ アースセクター株式会社 担当: 坂本・田口 ┏ Phone: 03-5766-7731 Fax: 03-5766-7732
第3号 事業評価 part II
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第3号 【vol.3】2002.03.19 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 やわらかな日差しがふりそそぐ穏やかな春の日、NPO学会に行ってきました。 皆さまの中にも参加された方、発表された方がいらっしゃったかも しれませんね。いかがでしたか?私にとっては、日本のNPOの現状や 課題をさらに広く知るいい機会となり、勉強になりました。 今回は約500名以上の参加があったそうですが、6割が研究者の方とのこと。 現場のNPOの方々の参加がもっと増えたらいいのではと思ったりも・・・。 (*NPO学会:3月8・9・10日 明治大学にて) さて、月に1度NPO運営お役立ちツールをご提供する「NPOの道具箱」 第3号は「どうしたらいい?次につながる事業評価」の第2回目です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★どうしたらいい?次につながる事業評価 その2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先月は、「評価とはなんだろう」「いつ、どのように行ったら いいのだろう」というあたり、ご紹介してみました。 【ポイント】 ○評価の目的をあらかじめ明確にしておくことが、いい評価と悪い評価の 「分かれ目」。 ○事業が計画・実施される段階で、すでに評価が組み込まれているのが 理想的。 今回は、具体的にどのように「評価」を組み込んでいけばいいのか、 例を挙げて考えてみましょう。 ---------------------------------------------------------------- ケース:「学校で行われる高校生対象のボランティア・プログラム」 ---------------------------------------------------------------- 学校が実施する、高校生のボランティア・プログラム。学習の一環として 高校生が地域のNPOでボランティアするこの種の活動は、全国的に増えて います。 1、評価の目的を確認する。 【次の機会に活かすための評価】 ボランティア・プログラムに参加した高校生や受益者は満足したか、 参加NPOの数は十分だったか、スムーズにプログラムが実施されたか、など プログラムの実施に関する評価を行うことによって、課題を明らかに します。より効率よくプログラムを行うことができるための、次につながる 評価です。 【効果を知るための評価】 ボランティア活動が高校生や受益者にどんな影響をもたらしたのか。 これを評価できたら理想的ですね。プログラムの意義を示すことができれば それだけ外部や内部からの協力が得やすくなりますし、プログラムの さらなる普及にもつながるなど、長期的な目的達成に役立ちます。 2、いつ、誰が、どのように評価をする? 参加者の満足度を知るためのアンケート。イベントやワークショップ、 セミナーなどのあとに、よく実施されていますよね。それに加えて、 ボランティア・プログラムに参加した高校生へのグループインタビューや、 ボランティアを受け入れたNPOの受益者への電話インタビューなどで、 プログラムの「効果」をよりよく知ることもできます。 さらに深く長期的な視点で「効果」を分析するには、プログラムを実施 する前と実施した後、高校生に同じ質問をして、どのくらい生活態度や 社会貢献への関心、自分に対する自信などに変化が生じたのかを調べる といった方法や、ボランティア・プログラムに参加したグループと参加 しなかったグループを比較するといった方法もあるでしょう。 一方、ボランティア・プログラムの実施に一番深く関わった先生や生徒、 NPOの担当者による自己評価。「反省会」というカタチで無意識のうちに 「評価」している場合も多いかと思います。その際、ちょっと意識的に、 例えばあらかじめ「数値目標」(参加者数や満足度など)を設定しておき、 それをもとに結果を分析・評価みるというのはいかがでしょう? それに加えて、プログラムの策定過程は効率的だったか、参加した生徒の 意思決定は適切だったか、などのプロセスの評価も必要です。 3、どのように活用する? せっかく実施した評価も、そのままでは宝の持ち腐れ。 評価結果をまとめて、関係者(担当者、生徒、先生、校長、受け入れ NPO団体、教育委員会など)に報告するなどして、きちんとまとめて 活用しましょう。意思決定のため、広報のため、学習効果をあげるため、 効率よく目標を達成するため、「評価」は強力なツールです。 ---------------------------------------------------------------- ☆終わりに ---------------------------------------------------------------- すぐさま取り入れるのは、なかなか簡単ではない「評価」。 でも、新しい年度を迎えるこの時期、新しい事業計画にちょっとだけ 「評価」という視点を組み込んでみてはいかがでしょうか? -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 以上が、「NPOの道具箱」第3号でした。 10日以上も早い東京の桜の開花。驚きました! 季節の変わり目、くれぐれも皆さま、体調を崩されませんよう ご自愛ください。 それでは。 文責: 田口 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ┏┏┏┏┏ NPOと市民をつなぐNPO応援サイト ┏┏┏┏ GambaNPO.net ┏┏┏ (http://www.GambaNPO.net) ┏┏ アースセクター株式会社 担当: 坂本・田口 ┏ Phone: 03-5766-7731 Fax: 03-5766-7732
第4号 助成金申請 part I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第4号 【vol.4】2002.10.31 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 既にお知らせしました通り、今月から運営主体が変りました。 これからは、NPO法人パブリックリソースセンターが運営を担当します。 どうぞよろしくお願いします。今後の運営方針については、NPOの方や Gambaユーザーから構成される運営委員会で決め、年明けからその情報を サイト上で公開していきますので、ご注目ください。皆さまから GambaNPO.netに対するご意見やご要望も歓迎です (こちらまでお願いします ==> info@gambanpo.net)。 さて、月に1度NPO運営のお役立ちツールをご提供する「NPOの道具箱」は 前回から期間があいてしまいましたが、これから月に1度程度のペースで 発行していきます。今回と次回号は「助成金申請のツボ」です。来年度の 予算組みをされている皆さんにとって大切な「お金」のことを、これから 数回で考えていく中の第一弾です。NPO法人の数が増えつづける一方で、 財団の数や助成金額はそれほど増えていません。これからは競争力が 試される助成金申請のツボって何でしょうか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 助成金申請のツボ part 1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------------------------------------------------------------- ◆ 必要なプロジェクトに、適切な財源を。 ---------------------------------------------------------------- 財源について考えるとき、その資金の自由度(使い勝手のよさ)と、 費用対効果(かける労力に対して得られる金額)の大小を考えてしまいます よね。財団の助成金は、行政の補助金とならんで、自由度は低いですが、 労力の割に得られる金額は大きい(確率も高い)財源かと思います。 それだけに、助成金の募集を見て申請を出す団体もあるかと思いますが、 助成金をもらったがために事務作業が増えたり、他のプロジェクトとの 整合性がとれなくなったりすることがあります。まずは、みなさんのNPOの 目的にあうプロジェクトに対して、適切な財源を選択することが第一歩です。 それが、助成金であるなら、以下のような手順で助成金申請を進めて見ましょう。 次号では、申請の際にご利用いただける、簡単なチェックリストをご紹介します。 ちょっとは、資金獲得の確率があがるかも…。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 助成金申請の道のり ---------------------------------------------------------------- A. 申請先を探す 資金を必要とするプロジェクトに対して、適切な財源となりそうな財団や 自治体を探し、まずは資料を取り寄せてみましょう。助成金配分の趣旨、 申請の時期、決定から助成金の振込までの期間、プロジェクト終了後の 事後処理の方法などをしっかりと理解することが第一歩です。特に趣旨に ついては、ちゃんと読み込んで理解し、自分たちのプロジェクトとの整合性 を見極めてください。財団もお金を出す以上、何か「想い」があるはずです。 その想いと、みなさんのプロジェクトの想いが一致するのが理想的です。 助成財団の募集情報は、インターネットや各種メールマガジンで得ることが できますし、地元のサポートセンターでも把握している情報です。 (情報源は最後にご紹介します) B. 申請先とコンタクトする 取り寄せる資料で、担当者と連絡先が分かるはずです。申請しようと思う 財団の担当者には、事前にやりとりをしてみたいところです。それをしない 財団もありますので、予め申請前にやりとりをしてもいいか確認したうえで、 不明な点を確認してはいかがでしょうか。もし、この段階で申請が通らなさ そうな雰囲気なら、その財団はあきらめて、他の財源を探す方が効率がいい ですよね。 例えば、申請したいプロジェクトの内容を伝えて、助成金の趣旨と合って いるかなんて聞いてみちゃうのもいいかもしれません。すると、申請書で 表現すべきニュアンスや審査のポイントなどが、うっすらと見えてくること があります。最近では、事前のやりとりに応じてくれる担当者が増えてきた ので、ダメもとで連絡をとってみてください。(ただ、担当者で調整しても、 当然最終決定をする理事会や委員会が否決すれば、そこまでですが・・・。) C. リレーションを維持する その上で、申請書を提出し、結果を待つことになります。申請書には、 過不足なく必要な書類を添付することもお忘れなく。多くの場合、申請書の 雛型があるはずなので、それに従って、説得力のある文書を書いてください。 もちろん、誤字や予算書の計算ミスは、やってはいけません。 そして、審査結果がどうであれ、ちゃんと担当者との関係を維持することは 大切です。ちゃんと関係があれば、申請が通らなくても、その理由をしっか りとヒアリングすることができるでしょうし、次の申請のときにも力に なってくれるかもしれません。だから、結果にかかわらず、財団の担当者に は、あなたの団体のニュースレターやお知らせなどを定期的に送るなどの 努力をされることをオススメします。それが、次につながる助成金申請! [申請から結果発表までの流れ] プロジェクトの趣旨にあう助成金を探す ↓ 担当者からヒアリングをしてみる ↓ 申請書を提出する ↓ 結果待ち ↓ 結果の如何にかかわらず、担当者との関係は良好に保とう! ---------------------------------------------------------------- ◆ 助成金探しのサイトはこちら ---------------------------------------------------------------- シーズ ==> http://www.npoweb.gr.jp/ 助成財団センター ==> http://www.jfc.or.jp/ NPOサポートセンター NPORT ==> http://www.nport.org/ その他、地域のサポートセンターにもお問い合わせください。 (お近くのサポートセンターはこちらから探せます。 日本NPOセンター ==> http://www.jnpoc.ne.jp/) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 以上が、「NPOの道具箱」第4号でした。 次回も「助成金」をテーマにお届けします。申請書でおさえておきたい7つの「ツボ」を ご紹介します。 (文責: 坂本) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ◆ GambaNPO.netへのご質問・お問い合わせは、Eメールにてお気軽にどうぞ GambaNPO.net運営事務局 カスタマーサポート (パブリック リソース センター内) eMail: info@gambanpo.net http://www.gambanpo.net/
第5号 助成金申請 part II
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第5号 【vol. 5】 2002.11.28 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 先月末にお送りした「NPOの道具箱」の続きです。 今回は、助成金申請書を書くにあたり、覚えておきたい7つのポイントを ご紹介します。次回、助成金申請される際に、ちらっと思い出して、この リストを使ってみてくださいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 助成金申請のツボ Part 2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------------------------------------------------------------- ◆ 助成金申請書を書く時に注意したい7つのポイント ---------------------------------------------------------------- では、説得力のある申請書にするためのツボとは何でしょうか。 ここでは、簡単に7つのツボをご紹介します。申請書を書かれる際の ご参考にしていただければ、と思います。 01. 分かる言葉で書こう! 難しい業界用語を多様するのではなく、誰が読んでも書き手の意図が 伝わる文章を心がけましょう。審査をする人が専門家と決めてかかる のは、やや危険です。 02. どんな社会問題に取り組むのか? 申請するプロジェクトは、どのようなことを問題と認識し、取り組も うと考えているのか。どんなニーズがあるのか、を数字を使って 示しましょう。行政やシンクタンクによる統計資料、新聞記事などが 有効な資料として使えると思います。ニーズを引き立てるような統計 を2-3織り交ぜてはいかがでしょうか。 (注:逆効果になる数字は使わないようにしましょう) 03. 実現可能なプランを作りましょう 上記で示した社会問題に大して、あなたのプロジェクトは、どのように 取り組もうとしているのか。誰が、誰に対して、いつ、どこで、どのよ うな方法で何をするのか、明確に記載してください。よく言う5W1Hとい うものです。その計画は実施可能なものでなければいけません。 申請前に、必要な関係者には連絡をとっておくことが必要です。 04. ユニークさがある程度は必要 数多くの申請の中から審査を通過するには、ある程度のユニークさは 必要です。やり方が新しいのか、使う器具、会場が新しいのか、分かり ませんが、「あなたの団体らしい」計画であってほしいと思います。 05. 効果を想定しましょう プロジェクトの到達目標(ゴール)も設定しておきましょう。それに よって、助成金がどのようなカタチになって活かされるのか、伝わり ます。また、それを測定できる評価の仕組みも重要なポイントです。 事前に評価プログラムを組み込んでおくことで、成果を測定すること ができ、財団も安心です。 もちろん、忘れてはいけないのが、助成金に感謝をする仕組みです。 広報の際や、報告出版物に必ず財団の名前を入れるとかを事前に明確に しておくことも大切です。どんな場面でどのように助成元の名前を 出すのかを書いておきましょう。 06. 予算は分かりやすく書きましょう 予算書は、分かりやすく書きましょう。一般的な仕訳の方法で科目立て をしてください。意味の分からない経費があると、そんなところに 審査員の目が向いてしまい、肝心のプロジェクトのよさが忘れられてしま います。また、プロジェクトに必要な経費全額を助成金で、という申請 の方法がありますが、これはできれば避けたいところです。社会ニーズ があって実施すべき、と信じているプロジェクトなんですから、団体か らの自己負担があったり、そのプロジェクト専用の寄付や会費で調達 する姿勢は必要ではないかと思います。 07. あなたの団体が実施する必然性を表現しましょう あなたの団体の宣伝です。これまでの経験があるとか、スタッフに専門 能力があるとか、あなたの団体がそのプロジェクトを実施するのに最も 適切な団体であることをPRすべきです。 以上の7点をおさえて申請書を書いてみてくださいね! -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 以上が、「NPOの道具箱」第5号でした。次回もまた資金調達がらみのテーマで お届けします。 (文責: 坂本) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ◆ GambaNPO.netへのご質問・お問い合わせは、Eメールにてお気軽にどうぞ GambaNPO.net運営事務局 カスタマーサポート (パブリック リソース センター内) eMail: info@gambanpo.net http://www.gambanpo.net/
第6号 会員管理 part I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第6号 【vol. 6】 2003.1.30 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 皆さんの団体で知っておきたい情報をまとめて、月に1回お送りしている 「NPOの道具箱」です。GambaNPO.netに登録いただいている皆さまに お送りしています。 今回は、資金調達シリーズの第3回目です。 「会費」をテーマに、次回と2回連続でまとめてみようと思います。 何かのご参考になれば幸いです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 「儲かる」会員制度にするために Part 1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皆さんの団体でも、多様な財源をお持ちかと思われます。 寄付、助成金、事業収入、委託事業費、協賛金など。。。 それぞれ、資金の使途の自由度、その資金の調達効率のよしあしがあります。 その中で「会費」は、集めようによっては使途が団体に一任されている 自由度の高い資金ですが、かける労力の割には、たくさんの収入が見込めない 資金でもあります。しかし、他の財源にはない魅力が会費にはあります。 それは、次年度の収入見込みがたてられること。寄付や助成金は単年度で 終わってしまう可能性がありますが、会費はある程度の割合で次年度も納入 してくれる可能性が高いのです。 そこで、今回は、資金源としての会費に注目し、以下のようなポイントに 絞って書いてみようと思います。 1.会費収入を増やしたい!==>会員を増やすにはどうすればいいのか? 2.会員関連の支出を減らして、浮いた分を会の運営資金にあてたい! ==>会員サービスの見直し、リクルーティング活動のコスト削減、 ボランティアの活用、会員管理のシステム化などの余地はあるのか? 3.会員更新率を上げたい ==>会員の期待に応えることができるのか?会員の動機を維持できるか? ---------------------------------------------------------------- ◆ 会員制の目的を定める ---------------------------------------------------------------- まずは、会員制の目的を明確にしておきたいところです。 会費の見返りに、情報を受けたり、物品の割引の権利を受けたりする会員 制度と、その会を支え、受益者のために会費を使ってもらう会員制度は、 明らかにその役割が違います。前者には、例えば介護ヘルパーを会員に して、専門性を高めるための情報や研修を提供するケースが考えられます。 後者の場合、開発途上国の子どものための奨学金のようなケースです。 また、その両方の要素を兼ね備えた会員制も多くあります。 大切なのは、自分たちの会員制が、どんな目的・役割を持っているのか、 会員はどのような期待を持っているのか、を認識することです。 簡単なことですが、会員制に問題のある団体の多くが、このあたりの認識 が不足していることが多いようです。その結果、会員が固定化したり、 離散したりしています。 ★第一歩として・・・ 必要でしたら、まずは内部の人たち数人で話し合ってみてください。 会員の目的は何か、会員に何を期待するのか。 会員にサポーター的役割を期待するのであれば、ボランティアとして 団体の活動に参加してもらえるかもしれません。 ★そして・・・ 数人の会員の方に、機会を見つけてヒアリングをしてみてはいかがで しょうか。どのような想いで会費を納入してくれているのか、何か 要望はないのか、について聞いてみると、意外な意識のずれが見つかる こともあります。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 会員を増やしたい! ---------------------------------------------------------------- では、実際に会員制を持つ団体にとって、まずは会員を増やす方策に ついて考えてみましょう。 ★目標を設定しましょう 漫然と会員を増やしたい!ではなく、毎年目標を決めて取り組み方を 考えることで、やる気や達成感が出たりするものです。 今年は、○○人新規会員を獲得する!のような数値です。 現実的な数字を作って、計画を作って、一年後に反省会をしてみましょう。 ★会と会員の目的を明確に伝えたい 会の目的、会員の意義・役割がちゃんと伝えられますか? 何のためにみなさんが活動をしていて、会員が増えると、会の目的達成に 近づくのか、会員になるとどんなイイコトがあるのか、などを明確に 書いた勧誘キットを作ることがお薦めです。「会員がこの活動を 支えている」という実感がもてる仕組みや、会員のメリット10箇条の ようなものを1枚作るだけでも効果はあるはずです。 ★会員が入りやすい環境を作りましょう まずは、会の活動に関心を持ってもらうために、ちょっとした仕掛けを 作れると効果的かもしれません。例えば、会の活動や関連情報を書いた 無料の電子メールマガジンを発行するとか、「○○帰国報告」や、 「障害者支援費制度について考える」などといったテーマを設定して、 ちょっとした茶話会を催してみるのも手です。 現会員が新しい会員を勧誘する仕組みも有効です。会員勧誘に必要な キットを渡しておいて、新しい会員を探してもらうカタチです。 もちろん、たくさん会員を勧誘してくれた人には、表彰をするとか、 活動の視察ツアーにご招待など、特典が必要かと思いますが、団体の 人より友人から薦められた方が、入会しやすい方もたくさんいるので、 有効な手段です。 そして、大切なのが、会員の実情にあっている会員制度そのものです。 最近、会費を負担に感じる方が多くなったのか、会員数を落としている 団体が増えています。そんな時、今まで年間10,000円の会員制であれば、 それとは別に8,000円の新しい会員レベルを作ってあげるのも必要な 努力かもしれません。もちろん、8,000円くらいなら出しやすい、との 声があってのことですが。 そして、意外と大切なのが、会員はいつでも辞められる、ということを 予め伝えることです。一度入ったら辞められないんじゃないか、と 思う不安を払拭することも大切なポイントの一つです。 ★会員候補はどこにいる? ところで、会員を探す、といっても、どこに会員になってくれそうな人が いるのか分からない、という声もよく聞かれます。 皆さん日常の業務でお忙しいのですから、まずは近くから探してみるの が現実的です。勧誘できるようなイベントや集まりを会員の方に紹介 してもらうとか、受益者の身内の方、周辺の方に聞いてみるところから 始めてみてはいかがでしょうか。 会員さんの多くが、「活動を見て会員になった」というのであれば、 会の活動を少しでも目立つ場所で行う、とか、「「市報(市の広報誌)」 を見て共感した」というのであれば、「市報」を活用してみるのが鉄則 です。会員になってくれた人に、どうして会員になったのか、を聞いて みれば、おのずと新しい会員に「出会う」方法がわかるはずです。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 以上が、「NPOの道具箱」第6号でした。 次回は、会員制度のコストを削減する方策や、会員の更新率を上げるため のポイントをまとめます。2月下旬配信予定です。 (文責: 坂本) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ◆ GambaNPO.netへのご質問・お問い合わせは、Eメールにてお気軽にどうぞ GambaNPO.net運営事務局 カスタマーサポート (パブリック リソース センター内) eMail: info@gambanpo.net http://www.gambanpo.net/
第7号 会員管理 part II
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第7号 【vol. 7】 2003.3.27 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 皆さんの団体で知っておきたい情報をまとめて、月に1回お送りしている 「NPOの道具箱」です。GambaNPO.netに登録いただいている皆さまに お送りしています。 今回は、資金調達シリーズの第4回目です。 前回の続きで「会費」をテーマにまとめてみようと思います。 皆さんの活動のご参考になれば幸いです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 「儲かる」会員制度にするために Part 2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前回の「道具箱」では、会員制度の目的や会員を増やすためのチェック ポイントをご紹介しました。会員を増やすことで、増収を目指す方法でした。 今回は、"会員数そのままで会費収入を増やす!"をテーマにご案内します。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 会員管理関連の支出を減らす ---------------------------------------------------------------- 会員数を増やさないでも、会員管理の支出を減らせば、結果的に 会費収入から会の運営に使えるお金が増えますよね。そこで、会員 管理の支出を減らすためのポイントをいくつかご紹介します。 ★会員サービスの見直し 会員はどんな情報やサービスを求めているか、把握されていますか? また、どのような手段で知らせて欲しいのかも、理解されています か?往々にして、会員のニーズを勘違いしていることで、無駄な 活動をしていることがあります。 例えば、ニューズレターです。毎月必要なのでしょうか?ニューズ レターは、紙に印刷されて郵送される必要があるのでしょうか? ニューズレターを電子メールで受け取りたい希望者を募って、その 人だけにでも電子メールで配信すれば、印刷・郵送コストは減ります。 また、ニューズレターは、ボランティアを中心にした分担制で書か れていますか?給与をもらっている事務局スタッフが執筆すれば、 その分の人件費がかかります。ボランティアさんを中心に、ニューズ レター編集委員会を作って、交替で執筆してもらえる体制を作るのは 一つの方法かと思います。 ★会員勧誘にかかる費用の削減 前回も触れましたが、現在の会員に、新規会員の勧誘キット(活動の 概要、会員サービスの概要、申込書、振込用紙、会員についてのQ&A などを含)を渡しておいて、会員が会員を勧誘するようなキャンペーンを 展開できますか?現在の会員が、現在のサービスに満足しているなら、 きっと友人にも紹介してくれるはずです。頼んでみるのも悪くないかと思います。 ★会員管理のシステム化 会員管理をするためのデータベースはありますか? 入会の申し込み、年会費振込みの確認・依頼、住所変更、宛名の 印刷など、エクセルで簡単な表を作って管理するだけでも、手間は 軽減されます。皆さんのボランティアの中で、会員管理のエクセル (もしくはアクセス)を作れる人がいれば、お願いしてみてください。 その他、会員を管理するためにかかるコストに無駄がないか、確認 してみてください。事務局の人は、無駄を見つけられないことも多いので、 誰か外部の人に一度確認してもらうのも有効な方法です。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 会員更新率を上げたい! ---------------------------------------------------------------- 次に、会員の更新率を上げるための工夫をお考え下さい。 せっかく前年中に30人新規に入会してくれても、30人退会している ようでは、会員数・会費収入に増減がないだけではなく、かえって、 入退会の事務手続きをする手間がかかるだけです。 ★目標を設定しましょう やはり、ここでも目標を設定してみましょう。 今年は、会員更新率90%!(例)と言った具合に目標を定めて、 事務局やボランティア、手分けをして、会員更新を促します。 努力目標ですので、前年よりも高い目標を設定してみてください。 ★会員の期待に応えていますか? 会員は何を期待しているかご存知ですか? 一度、会員アンケートをされてみてはいかがでしょうか? 次回ニューズレターを発送される際に、「何故会員になったのか」、 「会員サービスに何を期待しているのか」、「会費は妥当か」、 「今後期待するサービスは何か」、「ニューズレターを電子メールで 受け取ってもいいか」などの質問を織り込んで、調査をしてみて ください。会員へのアンケートですから、ある程度の回答率を期待 できるはずです。会員が会員であるための「動機」を正しく認識する ことができれば、自然とそれを満たすためのサービスも見つかるはず です。 ★会員への更新手続きは周知されていますか? 更新漏れが発生する原因の一つが、更新の手続きです。 通常、更新日の2ヶ月前に一度告知をし、更新がなければ更新日から 1ヶ月、2ヶ月と追跡します。その際に、いつまでに、どこの振り 込めばいいのか、次の一年にどんなサービスが期待できるのか等、 更新の仕方を伝え、動機付けをできていますか? ※前回も書きましたが、会費を複数年分振り込んでもらうことも 会員維持の手法の一つです(その際は、会費を若干割引するのが 通例のようです)。また、単年度ごとの振込でも、期限内に 振り込んでくれたら、少しだけ割り引くことも有効かもしれません。 「会員更新のお願い」のチラシは、色紙を使ったり、分かりやすく レイアウトしたりして、書類の山に埋もれても目立つような工夫 が必要です。 ※更新をしない会員にも、長い期間ニュースレターを送付し続ける 団体があるかと思います。会費納入期限から2ヶ月以内程度なら、 ニュースレターを送り続けることで次年度の会費を納入する人が います。しかし、一般的に2ヶ月以上更新しない人は、以後 ニュースレターを送りつづけても更新することは少ないようです。 会費を納めなくてもニュースレターがもらえる、という誤解を まねかないためにも、ニュースレターの送付などの会員サービスは、 どこで打ち切るか決め事を作っておくことをお薦めします。 ★会費納入の手続きに工夫はできますか? ある程度会員数をお持ちの団体は、会費納入の手段を増やすことは できますでしょうか?会員数によっては、会費の自動引き落としを 信販会社で取り扱ってくれることがあります。また、会員の更新率が 悪く、アンケートの結果、その原因が振り込みの手間、にあるよう でしたら、少し費用をかけてでもコンビニ決済やインターネット銀行 の利用を検討されてはいかがでしょうか?いろいろな業者がサービス を提供しています。会員の更新率があがることによる収益額と、 会費納入サービスのための固定費・利用料とのバランス次第では、 導入の価値はあるかもしれません。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 以上が、「NPOの道具箱」第7号でした。 ご参考になりましたでしょうか? 次回は、年度末・年度始めでまだまだみなさんを悩ます資金調達に ついて、新しいテーマでお送りします。いよいよ「寄付」について 触れてみようと思います。(文責: 坂本) --------------------【緊急!イラク支援】-------------------------- 世界中の反戦運動にも関わらず、遂にイラク攻撃が始まってしまいました。 ニュースによると戦争は長期化の様相を呈してきているとのことで、 これからさらに一般市民にも被害が拡大していくことが予想されています。 一日も早い終結を祈るばかりです。 GambaNPO.netでは、被害を受けるイラク市民のために活動をしている 団体をトップページでご案内しています。皆さまの周りで関心のある方に 現地で活躍する団体をご紹介ください。 ==> http://www.gambanpo.net/ -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ◆ GambaNPO.netへのご質問・お問い合わせは、Eメールにてお気軽にどうぞ GambaNPO.net運営事務局 カスタマーサポート (パブリック リソース センター内) eMail: info@gambanpo.net http://www.gambanpo.net/
第8号 募金活動 part I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第8号 【vol. 8】 2003.4.28 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 皆さんの団体で知っておきたい情報をまとめて、月に1回お送りしている 「NPOの道具箱」です。GambaNPO.netに登録いただいている皆さまに お送りしています。 今回から数回連続で考えてみるテーマは、「寄付金」です。 募金計画を立て、それを実施するにあたり、知っておきたいことをまとめてみます。 皆さんの活動のご参考になれば幸いです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 「寄付金」基礎講座 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 初回の今回は、まず「寄付金」に関する基礎をおさらいします。 その上で、次回以降、募金計画の作り方等についてまとめていきます。 ---------------------------------------------------------------- ◆ なぜ寄付をし、なぜ寄付をしないのか? ---------------------------------------------------------------- まず、「人はなぜ寄付をするのか?」「しないのか?」をまとめておきましょう。 動機を知ることは、成功する募金活動の最初の一歩であり、募金活動に 行き詰まったら、いつも戻ってくるべき出発点です。 ★寄付の現状 と、その前に現状を理解しておきましょう。 日本は寄付金が少ない、といわれますが、果たしてどうなのでしょうか。 さまざまなデータがありますが、ここでは統計局がまとめる最新の 「全国消費実態調査」(平成11年実施)を参考にします。それによれば、 *1世帯あたりの年間寄付金額は、3,270円 = 年間収入の0.05% *全国全世帯の年間寄付金額(推定)は、約1,500億円 *実際に寄付支出をした世帯の割合は、およそ3割 ちなみに、米国の場合は、 *1世帯あたりの年間寄付金額は、$1,620(194,400円) = 年間収入の3.1% *全国全世帯の年間寄付金額(推定)は、約20.5兆円 *実際に寄付支出した世帯の割合は、およそ9割 この環境の中で、赤い羽根募金は毎年250億円を集め、ユニセフ協会 も120億円、フォスタープラン協会も年間40億円近くの寄付を集めて います。ある調査によれば、このような個人寄付は、全国で年間 9,000億円とも言われています。思ったよりも寄付は流通している、と 言ったところでしょうか。 ★なぜ寄付をするのか? 平成12年の中央共同募金会の調査によると、寄付をした動機は: 「募金の趣旨に賛同したから」「困っている人たちの役に立つから」 「近所の人が集めに来るから」「毎年のことだから」 「寄付した団体が信頼のおける団体だから」などでした。 ★なぜ寄付をしないのか? では一方で、寄付をしなかった理由は何でしょうか? 同じく中央共同募金会が平成7年に行った調査によれば: 「募金の呼びかけがなかった」「金銭的に余裕がなかった」 「寄付がどのように使われるか分からなかった」「寄付する方法が 分からない」「寄付を頼まれた団体が信頼できなかった」などを あげています。 ==> つまり・・・寄付が増えない構造があるのではないでしょうか。 それは、 A. コミュニケーション不足 寄付を受ける側の情報公開が足りない、透明性の欠如。 動機付けが十分でない。 B. 個人のライフスタイルと寄付方法のミスマッチ。 寄付の機会が足りない。 簡単ではありませんが、この問題を解決することは、寄付金収入アップ へのカギになることは間違いありません。それをまずは認識しましょう。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 寄付金集めの2つの法則 ---------------------------------------------------------------- ★第一の法則: 能力×動機×機会 成功する募金活動には、次の3つの要素がうまく組み合わさっている、と 一般的に言われています。当然のことではありますが、その3点とは: 1.能力: 寄付をする体力・関心のある人たちを見つけること 2.動機: 寄付をする動機付けをすること 3.機会: 寄付者になりそうな人に対して、適切な寄付の機会を提供すること この3つの要素は「掛け算」になっているので、このうちのどれか一つでも ゼロだと、全てがゼロになってしまいます。その反面、それぞれが2倍に なれば全体で8倍、3倍ずつになれば全体で27倍になるのです。 ★第二の法則: 寄付者は成長する 寄付者は「育つ」と言われています。 最初、年間1,000円程度の少額寄付者だった人でも、適切に情報を送り、 動機を維持してもらうことができれば、数年すると、年間5,000円とか 10,000円を寄付してくれる人になるのです。さらに関係を続けることが できれば、年間寄付額は大きくなることが、多くの団体で実践的に 裏付けられています。例えば、寄付者に寄付金の使途を報告することや、 寄付したことを褒める仕組みを用意すること、適切なタイミングで再度 寄付をお願いすることなどが、寄付者との関係を築き、深めていくために 必要なアクションです。 因みに、gambanpo.net では、寄付者(ドナー)と寄付先団体とのつながりを 強めるために、こまめに活動レポートを寄付者に送っています。レポートを 通して、寄付者との関係を深める仕組みをドナー・リレーションシップ・ マネジメントと呼んでいます。この取り組みにより、リピートして寄付をして くださる方を多く集めています。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 募金活動の倫理観 ---------------------------------------------------------------- 寄付集めは「想いを預かる」ことでもあります。 寄付者は、寄付金に想いを託して、寄付をするのですから、受け取る側の 団体はそれを最大限尊重して、寄付者に納得・満足してもらう必要があります。 また、寄付は「自主的な支出」ですので、寄付を強要したり、寄付をしない人を 非難することもあってはならなりません。寄付者の個人情報を預かり、管理 する以上、プライバシーの保護にも細心の注意が必要などなど、つまり 寄付集めには、高い倫理観が必要なのです。 寄付する人と寄付を受け取る団体にとって、お互いに理解しておきたいのは 「寄付者の権利」です。寄付者は、企業でいうところの「株主」のような存在 ですので、寄付者には次のような権利があると把握しておくことが、うまい お付き合いの秘訣です。 *団体の目的、寄付金の利用計画を知らされる権利 *寄付のお願いを断る権利 *団体の意思決定者(理事)について知ることができ、理事が適切な 意思決定をし、それに従って運営を管理することを期待する権利 *団体の財務状況を知る権利 *実際に説明した通りに、寄付金を使用する努力を求める権利 *寄付者の個人情報が保護され、他の目的で使用されない権利 *寄付先団体からの不要なDMやメールを断る権利 *質問に対して寄付先団体から適切で真摯な対応を受ける権利 それに、寄付したことを褒めてもらえる権利もありますよね。 お金を出してもらう以上、寄付者に対して真摯に対応する必要があります。 それは大変なことですが、最終的に寄付者を増やすことにつながり、 安定した経営基盤を築くことができるようになるのです。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 以上が、「NPOの道具箱」第8号でした。 ご参考になりましたでしょうか?次回もまだまだ寄付金についてお送りします。 (文責: 坂本) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ◆ GambaNPO.netへのご質問・お問い合わせは、Eメールにてお気軽にどうぞ GambaNPO.net運営事務局 カスタマーサポート (パブリック リソース センター内) eMail: info@gambanpo.net http://www.gambanpo.net/
第9号 募金活動 part II
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NPOの道具箱 第9号 【vol. 9】 2003.06.05 http://www.gambanpo.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.netご登録団体の皆さまへ こんにちは。 インターネットで市民とNPOをつなぐNPO応援ポータルサイト、 GambaNPO.netです。 皆さんの団体で知っておきたい情報をまとめて、月に1回お送りしている 「NPOの道具箱」です。GambaNPO.netに登録いただいている皆さまに お送りしています。 今回も、前回からの続きで「寄付金」をテーマに考えます。 募金計画を立て、それを実施するにあたり、知っておきたいことをまとめてみます。 皆さんの活動のご参考になれば幸いです。 ※最後に「寄付開拓についての勉強会」のお知らせがあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 募金活動のプロセス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は募金活動を行う際のプロセスについて、少しまとめてみます。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 一歩ずつ着実に ---------------------------------------------------------------- 寄付集めも、地道な作業の積み重ねです。一足飛びにお金を集められるような 「マジック」はありません。やはり、人様のがま口を開いてもらうためには、 それなりの地道な努力とお金を出してもらえるような仕掛けがあってこそです。 企業が商品を売るために、商品を売れるようにデザインして、広告を流し、店頭 にきれいに陳列して、手ごろな値段を設定するのと同じように、NPOの募金 活動にも一定の作業手順があります。寄付は、NPOの活動という「商品」を 売る作業ですから。 ★寄付者の心理(AIDTAモデル) まずは、寄付者の心理を理解しましょう。 マーケティングの考え方の中に、AIDMAというモデルがあります。 消費者が商品に対して目を向け、最終的に購買にいたるまでの心理を たどった考え方で、このプロセスを知った上でプロモーション活動を 行うことで、その効果が高まると考えられています。 これは、Attention->Interest->Desire->Memory->Actionの頭文字 をとったモデルですが、GambaNPO.net では、NPOの募金活動には、 AIDMA を少し加工したモデル(AIDTAモデル*)を提案します。 * AIDTA = Attention-->Interest-->Desire-->Trust-->Action Attention:注意-->Interest:興味・関心-->Desire:欲求--> Trust:信用-->Action:行動の頭文字がAIDTAです。つまり消費者は、 NPOの活動に対して一目を置き、ついで興味や関心を抱き、欲求し、 団体を信用した上で、最終的にお金を出す行動を起こすとなるのでは ないでしょうか。A:あの活動なんだ?-->I:へぇ、おもしろそう -->D:何かしたいな-->T:あの団体ダイジョウブそうだ-->A: 寄付でもしてみよう、という流れです。 既に団体の活動に関心を持っている人は、”D”の一歩手前の方です。 その人の社会貢献意欲をそそるような仕掛けで、1ステップ先に 進むはずです。団体の活動も名前も知らない人は、いちからの スタートです。まずは何か注意を引くような見せ方が必要です。 つまり、この心理的プロセスを理解することで、皆さんの周りに いる「寄付者予備軍」を分類し、ツボを抑えた木目細かな対応が できるようになるのです。そしてそれは、寄付金増収につながるはずです。 ★寄付者のピラミッド AIDTAは、寄付者になるまでの心理的プロセスでした。 もう一つ知っておきたいのは、寄付者になってからの心理的プロセスです。 寄付者になってから、寄付者はどうなるのか?どうなりたいのか?を 理解して、さらなる資金調達につなげます。 寄付者のピラミッドとは、寄付者の構成を表した図です(下記)。 寄付金額の小さい人が多く、寄付金額が大きい人は少ない、という 姿をあらわしています。また、寄付者との関係を適切に築いている 場合、小口寄付者(C)は、中口寄付者(B)になり、さらに大口 寄付者グループ(A)に上っていくことも、実践的に証明されています。 <※図1> 例えば、最初は年に一度のダイレクトメールに反応して、3,000円 寄付していた方が、3年目には毎月1,000円引き落とされるマンスリー サポーター(年12,000円)になり、5年目には毎年 結婚記念日に 5万円寄付してくれるようになる、というような事例です。 寄付者の「育て方」については、次号以降で触れたいと思いますが、 ここでは、通常、寄付者は C ==>B ==> A へとステップアップ していくことを把握しておきたいところです。最初から年間5万円 払ってくれる寄付者は A クラスなのか?と言えば、そうでは ないはずです。寄付をしたことに満足していれば、最初が5万円 でも、関係を築ければ次第に寄付金額はあがるはずで、最終的に 年間50万円寄付をしてくれる大口になるのかもしれません。 金額の大小もさることながら、寄付金額の推移に注目して、 一度獲得した寄付者との関係を深めて、経営基盤を強化したいですネ。 ---------------------------------------------------------------- ◆ 募金計画を作る ---------------------------------------------------------------- さて、それでは募金計画を作るプロセスを検討してみます。 さきほどの AIDTA の流れに入る前の準備段階を今回は確認します。 ★ステップ1:自分の活動の再定義 「寄付が集まらなくて困っている」という団体の多くの場合、頼み方に 問題があります。つまり、寄付を頼まれた人にとって、寄付の必要性が 伝わっていないのです。そこで、まずは自分たちの活動を再び見つめて、 組織外部の人にも分かる言葉に咀嚼することが最初の一歩です。 自問していただきたいポイントは、3W1Hです: (中核のメンバーで書き出しながら、議論してみてください) *WHY? =自分たちはなぜ活動をしているのか? (何に心をうたれて活動を始めたのか?) *TO WHOM? =自分たちが取り組んでいる社会問題(テーマ)は何か? 誰のために活動をしているのか? *WHAT? =社会問題を解決するために何をしているのか? 自分たちの活動がその問題を解決するのか? (活動の社会的意義) *HOW? =どのような具体的手段で社会問題を解決しようとしているのか? ★ステップ2:使えるリソースの棚卸し 次に自分たちの周りにあるリソース(経営資源)をリストアップします。 そのリスト(リソースマップ)は、効率よく効果的に募金するための 設計図の基礎になります。基本的な経営資源ごと(人・モノ・お金)ごとに 模造紙に書き出す作業です。 一番大切なのは「人」です。中核スタッフを中心に、みんなで「人脈図」を 描いてみてください。ビジネスもNPOも同じですが、お金は「人から人」に 渡るものです。だから募金活動の根幹は、やはり「人」なのです。あなたの 事務局を模造紙の中心に書き、そこからできるだけ具体的に人脈を書き 上げてください。例えば、フリースクールの活動をしていれば、子ども、 その親、親の友人、高校、高校の先生、大学、大学の学生、企業、企業の 社員とその家族、スクールのOB/OGや会員、ボランティアなどなど。 キーパーソンには個人名も入れて、人脈図を完成させます。その中で、 募金活動で「使える」人脈を確認し、人づてに寄付をお願いしていくのです。 「モノ」はパンフレットの印刷を無料でお願いできるとか、事務用品を寄付 してくれる企業があるとか、駅から近い募金ボランティアの活動拠点が 用意できるとか、募金活動に貢献しそうなモノをリストします。「お金」は 主に予算です。いくらくらい募金活動のために費やせるのか。また、目標 金額はいくらなのか?(ステップ3に続く) ★ステップ3:目標設定 寄付は多ければ多いほうがいいのでしょうか? 寄付を集める活動には時間と労力、費用がかかります。 寄付者を動機付け、次年度につなげるための関係づくりにも労力が 必要です。全体予算の中で寄付金が占める割合にも理想はあるはず です。ですので、まずは必要な寄付金を算出してください。 算定方法は、団体の方向性に沿う以下のうち、いずれかをご利用ください。 A.寄付金依存率 総収入に占める寄付金の割合を目標にする方法です。 3年後までにその比率を35%に持っていきたい場合、来年を20%、 再来年25%、その翌年を35%といった具合に目標を設定します。比率は、 収入の柱(寄付、助成金、自主財源)のバランスから決定します。 いずれかの財源の調達が不調に終わっても、ある程度は活動を 続けられるバランスが理想的です。 B.金額 来年度の事業にかかる費用から、助成金でまかなえる分を差し引いた 金額を寄付金の目標額に設定する方法です。目標を達成しないと 死活問題になることもありますが、具体的に何にお金が必要なのか、 寄付者に説得しやすい計算方法です。 C.前年度比 前年度の募金実績からxx%増し、のような前年度主義に立つ計算方法 です。寄付は”水物”ですので、前年の実績から+αで目標を設定 する方法は最も現実的ですが、寄付の位置付けを明確にしておく必要が あります。 いずれにしても、目標金額が出たところで、先ほどのピラミッドの考え方を 取り入れて、具体的に数字を作ります。例えば、目標金額が400万円の場合: <※図2> 具体的に目標金額を「分解」すると、計画を立てやすくなります。 例えば、10万円の寄付者10人集めるには、どうしたらいいのか?という 風に考えることができるようになります。 ★ステップ4:評価システムの確立 募金活動を行う前に、評価の視点をあらかじめ決めておきましょう。 そうすることで、今後の募金活動の改善に必要なデータを容易に集める ことができるからです。例えば、募金をお願いする際のパンフレットの 分かりやすさやお願いする人の態度などを、その都度アンケートして おけば、後でお金と時間をかけて集めるよりも、はるかに簡単に集める ことができます。そのデータは、次年度の改善につながり、募金額をさらに 増やす可能性を秘めています。主な評価の視点は以下の通りです: *募金は倫理的な範囲内で行われたのか? *パンフレットなどの募金資料は分かりやすかったのか? *団体の意義と寄付の必要性は伝わっているのか? *寄付をした理由、寄付をしてくれなかった理由は何か? *目標金額に到達したのか? *募金活動にかけたコストは正当だったのか? 評価したい視点を決め、そのための評価方法を用意しておくと、団体としても 一歩ずつ成長できるようになり、より多くの寄付を集める能力・体力が つくのです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GambaNPO.net の運営主体である、パブリックリソースセンターでは、 寄付開拓についての勉強会をもつことにいたしました。 当日は、小規模でじっくり話しを聞く会にしたいと思っています。 個人寄付の開拓について、ご関心のある方は、ぜひお運びください。 全米公共テレビ放送でファンドレイザーとして活躍中の大西たまきさんを招き、 アメリカのNPOが個人寄付をどのように開拓しているか、お話を聞きます。 同時多発テロ後のアメリカの最新寄付事情や、実際のファンドレイズにおける 成功の秘訣をうかがいます。 日 時:6月14日(土)19時〜21時30分 場 所:中央区立京華スクエア (地図はこちら) (東京都中央区八丁堀3-17-9 TEL 03-3551-3200) 営団地下鉄日比谷線/ JR京葉線「八丁堀駅」A3出口より徒歩1分 都営地下鉄浅草線「宝町駅」A1,A2出口より徒歩5分 テーマ:「ファンドレイズを成功させるために−アメリカのNPOの実態と戦略―」 1 ファンドレイズって何?ファンドレイザーって何? 2 アメリカのファンドレイズ:最近のトレンド 3 寄付開拓を成功させるために 参加費:1000円 定 員:30名 お問い合わせ・お申し込み先:パブリックリソースセンター 北村 tel03−5540−6256 / fax 03-5540-1030 e-mail: center@public.or.jp 講師プロフィール:大西 たまき 全米公共テレビ放送PBSニューヨーク局資金調達部勤務、 NPOグローヴィル理事(http://www.glovill.jp/)。 東京芸術大学音楽学部楽理科卒、コロンビア大学院芸術経営学科修了。 ニューヨーク・フィルハーモニック広報部、オルフェウス室内管弦楽団財務部、 カーネギーホールコーポレート・スポンサーシップ部に勤務。1999年8月より現職。 新規顧客開拓リサーチ、イベント、信託/遺贈/株等によるプランド・ギビングや インターネットなどによる企画も含めた高額寄付者(パトロン)対象の ファンドレイズに携わる。讀賣新聞文化欄「海外の文化」にて、ニューヨークの クラシック音楽界に関するコラムを担当。さらに9/11テロで社内に急遽設置 された、ニューヨーク市緊急対策本部/赤十字でのボランティアにも関わる。 資金調達プロフェッショナル協会会員、全米美術館協会(資金調達グループ)会員。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 以上が、「NPOの道具箱」第9号でした。 ここから先のステップについては、次号でまとめようと思います。 次回は6月下旬に配信予定です。 (文責: 坂本) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ○ご意見・ご要望 ○データベースの情報の訂正・変更依頼 ○メール配信停止希望 等に関するメール送信先はこちら ⇒ info@gambanpo.net -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= この電子メールは、GambaNPO.netに登録され、メール配信の許諾を いただいているNPOの担当者様だけにお送りするものです。 ◆ GambaNPO.netへのご質問・お問い合わせは、Eメールにてお気軽にどうぞ GambaNPO.net運営事務局 カスタマーサポート (パブリック リソース センター内) eMail: info@gambanpo.net http://www.gambanpo.net/
※図1
※図2
お断り:
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