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ホームNPO入門Think About NPOバックナンバー>Vol 3

Think About NPO
 

 

NPOって何だろう?言葉の定義はそれはあるけど、言葉に込められた想いや希望は、その人や関わり方によってひとそれぞれなのでは?毎回、NPOに関わられている識者の方やオピニオンリーダーの方からそれぞれのNPO観を語っていただいています。もちろん、考え方を強制するつもりはありません。いろいろな人の考えを参考にしながら、あなたのNPO観をおつくりいただければと思います。
 
 
Think About NPO Vol. 3

人にとって生きやすい社会は、

多くの価値観が存在する多元的な社会。

NPOは人の価値観の集合体。

 


広告制作会社から、独立して経営コンサルタントへ。94年秋、市民活動の基盤をつくりたいと考えて転身。「シーズ=市民活動を支える制度をつくる会」の事務局長として奔走する松原さんの想いです。


 

今の日本の病理は「無力感」だ。人々の「力」というのはお金でも地位でもなくて、「関係性」が一番大きな力を持つというのに、その関係性がどんどん希薄になっているような気がしてならない。「自己実現」ということを考えたときにもっと高度な、例えば「自分の能力を、社会を変えるために使うこと」といったような「自己実現」の仕方もあるんじゃないか。

チャレンジできない社会、社会をよくしようという想いがない社会は「はた迷惑な社会」でしかない。そんな社会にしないためには、個人の生きる技術を高めることが必要だ。お金儲けではなく社会と関わりたいという想いを実現させる。そんなときNPOがコアになる。価値観を共有できる仲間が集って価値をつくりあげ、高めていく「しくみ」がNPOだからだ。今の日本は、政府がやりすぎていて人の力を殺いでいる。みんな上から受け入れることに慣れすぎていて、一つの価値観に縛られてるんじゃないか。それでは人間の価値が失われてしまう。

社会とかかわりたいという想いを実現するとき、個人が社会化するときには「仲間」が必要だ。NPOは、社会と個人を結びつける道具であり「しくみ」になる。だから人はいろんなNPOに属したり関わったりして、人間の好き嫌いだけではなく、価値観を共有できる仲間と共に価値をつくりあげた方がいい。だが、一つのNPOに絞り込む必要は全くない。みんながより生きやすい社会をつくるには、価値は一つだけでなく、たくさんあるべきだからだ。

 

 

 

松原 明
(まつばら・あきら)

「シーズ=市民活動を支える制度をつくる会」
事務局長

神戸大学文学部哲学科卒業後、広告制作会社、フリーランスのコピーライター、経営コンサルタントを経て94年11月より現職。NPO支援策を学ぶセミナー等を開催するなど、NPO支援に関わる人々の理解を進めることに尽力。NPO法の伝道師としても全国を走り回る。シーズ発行の主な著書に、『解説・NPO法案』『NPO法人ハンドブック』『NPO支援税制がよくわかる本』などがある。

 

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