タンチョウはかつて絶滅に瀕し、現在でも世界中で2千数百羽、日本では北海道東部に約800羽が生息しているに過ぎません。生息地である湿原は年々減少しています。また残された湿原も周辺丘陵地の開発や河川改修により土砂が流入・堆積しハンノキ林が増えています。ハンノキ林が増えることは湿原の乾燥化を現しています。湿原のヨシ原で巣を作り、湿原の生き物を餌として生きるタンチョウは、豊かな湿原の生態系のシンボルですが、ヨシ原にハンノキ林が増えると巣を作れなくなります。そこでサンクチュアリでは、タンチョウが巣を作れるように増えすぎたハンノキ林を伐採しヨシ原を復元する環境管理を、1999年より始めました。タンチョウの生息環境復元は前例が無く、作業は伐採後の環境の変化も調査して湿原の環境管理に必要なデータも蓄積しています。皆さまのご寄付でタンチョウの生息環境復元に関わる作業(伐採や調査)が行われます。 |