今月5日ごろよりメッティーラ市近隣の被災地からも水がひき始めたたため、小林代表ら救援チームは救援活動、被害状況調査および復興支援のための調査に本格的に着手した。
メッティーラ市周辺で最も深刻な被害を受けたのは、テードーリー村である。ここは43戸、242人が住む小さな村だが、今回の洪水により家屋はすべて流され、深夜に水が襲ったために逃げ遅れた数家族が犠牲となった。元来メッティーラ一帯は砂地であるため、村は完全に砂の下に埋もれてしまった。市当局は近隣の土地に仮設住宅を建てて提供することを予定しているが、いつになるかはめどがつかない。
一方、ウンドゥイン市内から南に10km離れたショーピン村、南ザジャンゴン村も被害の大きい地域だが、ここでは小中学校の建物が洪水で倒壊した。市民ホールも完全に流失し、基礎部分の痕跡から、かろうじてかつての位置を見分けることができる程度である。
この地域の31家族、およそ250名の被災者は、近くの空き地に避難キャンプを設営している。倒壊した校舎から僅かな黒板や机を運び出し、子どもたちは急ごしらえの教室で勉強を再開した。 |