あなたの地域にも『コミュニティファンド』を
コミュニティファンドを立ち上げるには
コミュニティファンドに関心をもつグループは、まず次のような点について検討し、地域で合意と共感を広げていくことが必要です。
- 地域の課題や、NPOの活動状況、寄付者ニーズの把握
- 方法:フォーカスグループによるヒアリングの実施
- コミュニティファンドのミッションと機能の明確化
- 方法:研究会でのブレーンストーミング、内外の類似組織に関する情報収集
内容:コミュニティファンドのミッション、支援対象重点分野、企業寄付と個人寄付 - ファンドレイズ(資金開拓)の手法、資金計画の検討
- 内容:個人、法人、現金、株式、遺贈、職域募金などの実現可能性と規模のシミュレーション
- 地域の合意形成、ネットワーキング
- 内容:賛同者を巻き込んでいくための情報発信、公開型研究会やイベントの実施、研究会参加者・参加企業における寄付キャンペーンなどの実験事業の実施について検討する。
- 法人格、組織体制の検討
- 内容:法人制度及び税制改革の動向、立ち上げスケジュール、資金調達手法をにらみつつ、法人格やスタッフ等を含む組織体制及びガバナンスのあり方について、検討を行う。
- 事業計画、予算計画の策定
- 内容:立ち上げ当初の事業規模を想定し、予算計画を策定する。
- 立ち上げ戦略、中期計画の策定
- 内容:組織立ち上げに向けたスケジュールと、中期の事業計画を策定する。
広報展開、フォーラムの開催、メディアとの連携などをあわせ検討する。
コミュニティファンドの先行事例が直面している課題とは?
- 募金に適した(能動的な)組織体、適切な組織構造をつくる
- 運営資金(当初立ち上げ資金)をいかに確保するか
- 寄付を集めるためのノウハウや経験の不足(専門人材の不足)を克服する
- いつから助成をスタートするか
コミュニティファンドの設立の鍵は何でしょうか?
- 強力なリーダーシップ
- 地域が共有できる、明確なミッション
- NPO間や地域との合意形成やネットワーク
- 立ち上げ資金、期間を確保する
- 事務局を確保する
- あまりに早く助成をスタートしない(寄付基盤の確立が先)
- 確実、堅実な資金管理
全国のコミュニティファンド一覧(順不同)
- 財団法人 大阪コミュニティ財団
- 子ども夢ファンド
- しみん基金・KOBE
- 神奈川子ども未来ファンド
- みんみんファンド
- なら・未来創造基金
- KOBE HYOGO 2005 夢基金プロジェクト
- 白いリボン運動
- さがみはら社会貢献市民ファンド 「ゆめの芽」
- 公益信託 アジアコミュニティトラスト
- 世田谷まちづくりファンド
- 公益信託函館色彩まちづくり基金
- みのお山麓保全ファンド
((1) NPOに対して助成金を出していること、(2) 一般市民からの寄付金を受け付けていること、(3)ウェブによる情報把握が可能なこと の3つの条件を満たしているコミュニティファンド26団体のうち、ガンバNPOがコンタクトをとったコミュニティファンド *2006年1月現在)