(イラスト)最近よく聞くけど、NPOってなに?

民間非営利組織( Non-Profit Organization )の略称がNPO

NPOとは、Non-Profit Organization(民間非営利組織)の略称で、株式会社などの営利企業とは違って、利益を関係者に分配しない、社会性の高い事業をする組織のこと。 政府や政府系企業との区別を強調して非政府組織(NGO: Non-Governmental Organization)と呼ばれることもあります。 その活動は多岐にわたっていて、病院や老人ホーム、介護・給食サービス、フリースクール、国際援助、環境保護、リサイクル、芸術振興、街づくり、スポーツの振興、人権擁護などなど。 様々な目的をもってたくさんの人がイキイキと働いています。

ボランティアとどう違うの?

日本のNPOには、有給・専従スタッフのいない、ボランティア頼みの団体が多いこともあり、NPOとボランティアが混同されていることがあります。 ボランティアは「無報酬」で活動しますが、NPOは「非営利」の原則で組織を運営しています。 非営利とは、団体として事業費や管理費などを稼ぐけれども、そこで余ったお金を個人のフトコロに入れずに、次の活動に使うってこと。 NPOの事業活動には、無償で取り組むボランティア活動の枠をこえ、機動性や継続性に加え、創造的、開拓的な取り組みも期待され、雇用拡大にも寄与することが期待されています。

NPOの活動を支えているのは?

NPO活動の一部は、個人や企業からの寄付・ボランティアによって支えられています。
しかし、寄付金額やボランティアの参加人数はまだ少なく、それだけでは活動を続けられません。
そこで多くのNPOは、その活動資金や有給職員の人件費を会費や各種事業によって捻出し、国や地方自治体からの補助金に頼っているのが現状です。

これからどうなる?NPO

1995年1月の阪神・淡路大震災の時、130万人ものボランティアと多くのNPOが、災害救援や生活の復旧・復興に活躍しました。 ボランティア元年と呼ばれるこの年を契機にNPOの存在と意義が広く知られるようになってきました。高度経済成長が終わり、人々の価値観が多様化するなかで、政府の一元的、画一的なサービスだけでは、公共的ニーズのすべてを満たすことはできなくなってきています。規制緩和、民営化、地方分権といった政府・公共部門のリストラが進む一方で、高齢化に伴う介護需要の急増など、NPOの役割も重要性を増してくるでしょう。

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