寄付上手になろう

どうやって選べばいいの?

寄付先を選ぶのはなかなか難しいものです。日本には数多くのNPOがあり、さまざまな活動を行なっています。その多くのNPOの中から、自分の想いをきちんと受け止めてくれるNPOを見つけるにはどうすればよいのか、NPOを選ぶ上でのヒントをご紹介します。

自分の関心のあるテーマを考える

普段生活していて、新聞を読んだり、TVを見たりする中で、「困っている人を助けたいな」「環境問題を解決したい」「子どもたちの教育が心配だな」と感じることはありませんか。このような視点から、自分にとってピンとくるテーマ(分野)をまず考えてみましょう。「社会問題のあるところにNPOあり」です。あなたの関心にあう活動をしているNPOが必ずあるはずです。

「幸せのおすそ分け」をする

何かいいことがあったとき、うれしいことがあったとき、誰かと幸せのおすそ分けをしませんか?「健康な赤ちゃんが生まれた」「子どもが育ちあがった」「めでたく無事に定年を迎えた」など、人生の節目節目を幸せに迎えることができたら、その幸せを他の人にも分けてあげましょう。そうすればあなたの幸せも倍増です。

たとえば、「おぎゃー献金」は、心身障がい児のための施設や心身障がい児の研究を補助するための寄付を呼びかけており、健康な赤ちゃんを授かった人が寄付しています。

自分が「恩返ししたい」と感じる活動を支援する

子ども時代、あるいは日常生活の中で、自分がボランティアやNPOなどにお世話になった経験はありませんか。あるいは、自分の家族や友人が、困ったときに助けてもらったり救われたりといった経験はないでしょうか。

例えば、おばあちゃんがヘルパーさんの介護を受けているという方、自然公園に訪れて豊かな自然に癒された方、旅行先で観光ボランティアに案内してもらった方。もしかするとそれはNPOの活動のおかげかもしれません。

自分が助けられた体験を「恩返し」する気持ちで、寄付先を探すというのもひとつの方法です。

罪滅ぼし(?)をする

私たちは生きているだけで大量のCO2を排出しています。食べること、移動すること、電気をつけること、エアコンをつけること。

自分が排出したCO2をチャラにするために、たとえば植林活動や地球温暖化防止のための活動に対して寄付をするという考え方もあります。

植林活動は、「白神山地を守る会」や「緑の地球ネットワーク」などの団体が行なっています。地球温暖化防止のための活動は、「気候ネットワーク」などが取り組んでいます。

特典・サービスに注目する

NPOによっては、寄付者に対して、ニュースレターやイベントの情報などを送ってくれたり、活動の受益者のことをより理解できるもの(奨学金を受けている子どもの写真、手紙、フェアトレード商品のカタログ、活動報告書など)を送ってくれたりします。また、イベントに優先的に参加できたり、記念碑などに名前を入れてもらえたりといった特典がある場合もあります。このような「ちょっとうれしい特典」に注目するのもいいかもしれません。


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寄付上手になろう 目次

  1. 寄付の計画をたてよう
  2. 寄付先の選び方
  3. 寄付したあとに