ふと気づくと人間は意外とムダ使いをしているもの。電車でいけるところはなるべく電車で行く。 カフェに入るのをちょっとだけ我慢する。雑誌を毎回購入するのはヤメてまわし読みをする。 外食もちょっとだけリーズナブルなお店を選んでみる。豊かな国に住んでいると当然のようにしてしまうムダ使い。 その1回をセーブすれば手軽にできる社会貢献ってたくさんあります。 あのお金で何ができたか?村上龍氏のベストセラー「あのお金で何が買えたか」にならってガンバNPOに参加している団体さんからの情報をお届けします。
1000円でできること
1,000円といえば、ちょっとリッチなランチ、カフェのケーキセット、居酒屋のビールとおつまみ、コンビニの客単価も大体1,000円くらいとか…。何か1回節約するだけで例えばこんなことができます。
カンボジアの障害者職業訓練生の1週間分の食費をまかなえます。
難民を助ける会が運営・支援を行っているキエンクリエン障害者支援センターでは、全寮制で障害者に職業訓練を行っています。1000円あれば訓練生の1週間分の食費をまかなうことができます。
研修により1名の保健ボランティアを増やせます。
バングラデシュやネパールの農村では、医療設備が決定的に不足しています。栄養状態の悪さに加え、保健衛生に対する知識も低く、ささいな病気で命を落とすことがあります。村の中で見られる病気は基本的な予防の知識があれば防げるものがほとんどです。そこでシャプラニールでは、保健ボランティアを育成する保健教室を開いています。
自立につながる収入向上のための技術研修を2名分行えます。
積み立てた基金がある程度増えると、それを元手に収入を増やすための小さな事業、例えば子牛や子ヤギを育てて売ったり、共同で耕作するための土地を借りるなどの事業を行います。小さな規模で失敗と成功を繰り返すうちに、事業のコツや共同作業のやり方を学び、基金も徐々に増えてきます。そして、更に大きな事業に取り組みます。
2000円でできること
2万円のイメージは、オケイコごとの月謝、化粧品のまとめ買い、独身OLの平均的なお財布の中身も2万円くらいとか…。ショッピングと夜遊びでパァーとなくなってしまう金額ですが、未来に遺せる使い方もあります。
ネパール・ミャンマーの20人の子供たちに予防接種ができます。
無事に生まれてきた子どもたちが元気に育ってくれるように、AMDAのネパール・ミャンマーの子ども病院では予防接種を行っています。2000円あれば、20人の子どもたちに予防接種をすることができます。
2万円でできること
2,000円といえば、外食で済ませる晩ゴハン、ヒマつぶしの映画鑑賞、似合わなかった化粧品、衝動買いした雑貨類…。後悔先に立たずといったとろこですが、2,000円で出来る社会貢献もあります。
カンボジアの障害者に車椅子を製造・配布できます。
難民を助ける会が運営・支援を行っているキエンクリエン障害者支援センターで製造される車椅子を、貧困に苦しむカンボジアの障害者ひとりに支給することでできます。
7万円でできること
7万円といえば、近場の海外旅行、ワンルームマンションの家賃、お部屋のインテリア…。独身OLの1ヶ月分のおこづかいも大体それくらいとか。ムダ使いとはもう言えないような金額ですが、その分たくさんの人の笑顔に出会える金額です。
1クラス15名が7ヶ月間識字学級で学べます。
バングラデシュでは成人男性で約53%、成人女性で約77%の人が読み書きを知りません。農村であればこの数字はもっと高くなります。シャプラニールでは読み書きや簡単な計算を学ぶ識字学級を開いています。7万円あればこの成人識字学級が開講できます。
10万円以上でできること
10万円以上のお金を一気に使うのは日常生活ではちょっと勇気がいりますよね。でも海外旅行やブランドバック、時計、宝飾品、車など本当に必要かどうかは別にして使ってしまったことも多いはず。そうそう、結婚式といえば人生の一大イベントですが、挙式&披露宴の平均総額が約 280万円、ハネムーン費用の平均が約50万円だそうです。不景気といっても日本がいかに豊かか思い知らされます。
40万円でバングラデシュの村をまるごと支援できます。
バングラデシュのひとつの村にかかる支援平均金額は約40万円。支援活動には、農村グループの育成、収入向上活動、保健衛生改善活動、成人識字学級、児童教育、技術研修、管理費などが含まれています。
50万円あれば、井戸を1基建設できます。
AMDAでは途上国の生活向上支援のために井戸の建設を推進しています。アジアでアフリカで。水を切実に求める人のための井戸が現地費用で約50万円で建設できます。
100万円あれば、巡回医療に必要な巡回車両が購入できます。
150万円あれば、巡回車両に簡易手術設備をつけられます。
地域医療プロジェクトで巡回診療を実施するために必要な巡回車両が100万円で購入できます。巡回車両があれば、時間的にも医療面でも充実した活動が可能です。簡易手術設備の費用は約50万円。150万円あれば、簡易手術設備付巡回車両が購入でき、緊急の医療支援をさらに充実させることが可能です。